優待カードが使える映画館で、ブッダ見てきました。
チケット買う時まで気付かなかったのですが、今回の映画『ブッダ』の正式なタイトルは『手塚治虫のブッダ
-赤い砂漠よ!美しく-』だったようです。
チケット買う時に「”手塚治虫の”ブッダですね」って店員さんに復唱されて気付きました。
そしてもう一つ気付いたことが…手塚治虫のブッダ、三部作だったΣ(゚Д゚;)
道理で、すごい序章部分で終わったわけだよ。
因みに見に行く前からサブタイトル必要か?と思ってたけど、見た後も「赤い砂漠よ!美しく」はあまり意味ないと思います。
三部作だからサブタイつけたんだろうけど、それなら「第一章」ってつけておこうよ。
私のように三部作と気付かない人、絶対いると思う(;´∀`)
第一部に当たる「赤い砂漠よ!美しく」は、後にブッダとなるシッダールタの生誕〜出家(文字通り家を出る)までを描いています。
しかし、今作はシッダールタよりも奴隷の身分を偽って貴族になろうとしたチャプラの人生の方がメインです。
シッダールタを主人公として見に行くと確実に肩すかしをくらいます。
シッダールタはなんか物憂げな表情で光ってるくらいしか活躍しないです。
面白いか面白くないかの二択で言えば、面白くない方かなあ。
アニメ映画として見れば作画は安定していますが、演出がいかんせん90年代なんだよ〜。
アシタ様の霊感によってナラダッタが罰を受けるシーンは、大真面目にギャグかと思った・・・。
三部作の序章、しかもシッダールタとチャプラの話が同時に進行するので、どうもストーリーもどっちに集中していいのか散漫です。
チャプラの生き方がシッダールタに影響を与えるのなら、W主人公としても見れるんですが実はチャプラとシッダールタあまり接触しないんですよ。
予告見て勝手に二人はライバルかなんかかと思ったら、そんなことはなかったよ(;´Д`)
チャプラの役割は古代インドのカースト制への疑問を表現することなのでしょうが、シッダールタが身分制度に疑問を持つきっかけは女盗賊ミゲーラとのエピソードなのです。
チャプラとシッダールタがほんと関係なさ過ぎてびっくりした。
因みにミゲーラの話はシッダールタが甘ちゃんだから彼女がひどいめにあったようにしか見えない。
だが、そういう繊細な駄目男に吉岡さんの声は絶妙なキャスティング。
堺さんのチャプラは違和感0でした。素直に上手い!
見終わるまで三部作と知らなかったので、獣のように山野を彷徨うナラダッタの行く末が気になって仕方ありませんでした。
三部作なら後でフォローくるよね!
じゃないとナラダッタ可哀想すぎる。
とはいえ、続きを見るかはちょっと迷っています(´・ω・`)